先日の雇用統計が予想を大幅に下回ったことで、金価格が大きく上昇しました。それまでは1,800ドルを挟んで揉み合っていましたが、一気に1,830ドルまで上昇しました。その流れで明日の東京金価格も上昇の流れを引き継ぎそうです。
チャートを見ると7月以降は6,400円を挟んでもみ合いが続き、8月に一度暴落、その後、また6,400円付近まで戻したという流れです。金については、一部の国の中央銀行やハイテク企業がリスクヘッジ目的で金を買っているという報告もあり、8月以降の上昇相場を支えました。
話を戻すと、雇用統計の結果が思わしくなかったことで、テーパリング開始とその内容が明らかになるのは、早くて11月、遅ければ12月のFOMC会議となりました。となりますと、それまでの間はこの上昇相場を維持できる可能性があると言えます。6,500円は超えれるでしょうから、6,600円付近まで戻すことができるかどうかといったところでしょうか。
また、銀の方も金と同時に上昇相場になる可能性があります。銀は金よりも値動きが激しく、銀に投資するのは慎重さが必要なんですが、この1ヶ月間、銀は金よりも出遅れており、上昇するなら銀の方かと思います。
このような感じで、金はすでに8月の暴落前の水準を回復しているにもかかわらず、銀はまだ回復していません。したがって、銀がこれから上昇相場に入るなら、まずは8月暴落前の水準である90円付近の回復を目指し、6月の暴落前である96円付近を目指すことができるかどうかといった展開になるかと思います。まずは90円を目標に明日以降、買いを入れるタイミングを図ります。