金先物がようやく下落トレンドに入ります。10月27日に大きな陰線をつけて、その日の終値はボリンジャーバンドのプラス1シグマ線にタッチする形になりました。そして、28日は陽線ではあったもののプラス1シグマ線に頭を抑えられ、高値を切り下げました。29日は始値こそ高く始まりましたが、陰線で終わり、安値を更新しています。
過去のチャートを見ていますと、上昇トレンドではプラス1シグマ線をサポートラインにして価格が上昇していたのがわかります。一方、下落トレンドに転換する際は、プラス1シグマ線を割り込み、頭を抑えられながら下落。そして、マイナス2シグマ線にタッチするまで下落が続いています。
今回のトレンド転換は、FOMC会合を控えており値動きが荒くなる可能性がありますが、現在のインフレから想定すると早期の利上げは必須であり、金価格の下落要因につながります。したがって、下落となりますと、マイナス2シグマ線までは短期間で下落。その後、下落の勢いが強ければ、マイナス2シグマ線を下向きに突き抜け6,000円付近、あるいはコロナショック前の5,500円付近を目処に下落の可能性が十分にあると見ています。
明日も高値はプラス1シグマ線に頭を抑えられる展開になるでしょうから、6,450円付近で売りを仕掛けたいと思っています。